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・・基本有言不実行・戯言駄文録・・・
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05.18.23:07

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  • 05/18/23:07

05.22.05:49

追憶:導きの英雄

 記録6~9.10
 
 
 
 
 
 ある年、ある日、
 
 十数年ぶりに神はイレクトリシティの大地に、天空に、雷鳴を轟かせた
 
 とある男が云うに、それは青く一面を照らし上げ、音もなく山頂に落ちていったという
 
 
 
 
 

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つづきはこちら

05.19.22:55

from風の国

 

 帰り道

 木々を揺らし、一際輝く風に出会った

 思わずそらしたその目の先には、誰かが立っていた

 向かいの扉に片手を添えて ゆっくりと、入っていった

 扉が開いた あの時と同じものを感じた

 だから、俺はそれも叩いた

 

 

 

「ようこそいらっしゃいました 放浪者よ 神はあなたを歓迎いたします」

 宗教染みたチャイムベル

 音の無い 静なる空間

 壁には壁画の一つもない 代わりにひたすら綴られる記号のライン

 ふたつの長椅子

 質素な祭壇

 簡素な窓

 小さな神像

 見事な仮面

 この場の何よりも その存在は異質であり、不相応

 綺麗な白衣のローブを身に纏い、祭壇に立つ その姿は、まさしく

「神・・・・・・なんていない」

「御謙遜を」

 ふわりと微笑むその姿 だれもが見とれる 美しき聖者の様相

「さぁ、こちらへ」

 差し延べられた左手

 掴めば最後

 

 

 

 

「なんのつもりだ?」

「はて… なんのことでしょう?」

 困った風に小首をかしげた

「オマエが呼んだんだろ?」

「おやおや」

 クスリと笑う また笑う

「ばれますよね やはり」

 

 

 

 

 

お久しぶり

 

こちらこそ

 

なぜ呼ばれたのか わかりますか?

 

さぁ

 

会いたかったんです あなたに

 

それまた 一体何故?

 

この言葉を授けて差し上げようようと思ったからです

 

何?

 

ボクは貴方を越えて見せます

そしてこの手であなたを『殺したい』

 

そうか

 

 

 

『じゃあそれまで 別行動』

 

 

 

 

 

 

 その後すぐに追い出されたのは、言うまでもない話

 容赦がないのは昔っからだ

 今更どうこう言う気はない

 

 

 

 

 

 そして俺は またもソイツを出し抜いた

 

 

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05.19.22:53

記録 6~8

 
そこは世界の穴と呼ばれる世界一広い荒野
 
人間は誰一人足を踏み入れない
 
荒野はそれ自体が魔物の巣穴 世界の果て
 
僕達はそこへおとされた
 
親は 母は どこへいったのだろう
 
大地に触れる前に聞いた あの声は
 
耳に響き 今も尚鼓膜を震わす 怯えた声
 
繰り返される 謝罪の言葉
 
 
 
 
 
 
 
走った 走って 走って 走り続けた
 
ただひたすら 何かを目指して走っていた
 
それは歴然とした確信でもない 何か
 
そうしなければいけないことだけは 何故かわかる
 
僕達は助けてくれる誰かを求めた
 
何度叫んでも どんなに走っても
 
そこには誰一人としていないのに
 
あのぬくもりが忘れられなくて 恋しくて
 
ただもう一度 それを感じたいがために
 
 
 
 
 
 
 
苦しい それから逃げるためだけに生きていた
 
食料は無い 水は無い 体力も無い
 
あるのは力だけ 奪ってまでして得た
 
得体の知れない この何か
 
苦しみから この苦しみから早く早く逃れるために
 
せかすように 震えた手で 小さな手を振り上げる
 
他のものさえ消せば 苦しまずにすんだから
 
 
 
 
 
 
 
何十回と日が昇った そして それを見た
 
白い 穴の開いた 歪な球体
 
それに似た くすんだ白棒 破れた布切れ
 
触れれば砕け 砂のように風に攫われて
 
初めて握った剣のように
 
それがもたらした結果のように
 
誰かが それは守るためのものだと言った
 
使い方は 未だによくわからない
 
 
 
 
 
 
 
赤い熱い 煙が上がる
 
黒々とした薄い羽 自分とよく似ている赤黒い身体
 
今までも 何千と見てきた魔物のひとつ達なのだろう
 
生きるために 本能だけで動いていたんだと思う
 
今思えば 何とも残虐で
 
目の前には叫びと沈黙の掛け合いが
 
死は悲しく 辛く 命は尊く 大切なもの
 
死とは何 命とは何 教えは全て忘却した
 
 
 
 
 
 
 
苦痛から逃れる道は他にもあった
 
何回逃げ出そうと思ったのだろう
 
それでも その度に 隣の存在に気付く
 
たくさんの命を奪った その人は
 
僕を消そうとはしなかった
 
僕もその人を消したくなかった
 
だってそれは 失うということでしょう
 
だから僕は戦う道を選んだのだろう
 
 
 
 
 
 
 
ありがとう
 
傍にいてくれて 信じてくれて
 
あなたは僕の唯一の支え
 
守ってくれた 必要としてくれた
 
この恩は忘れない
 
消させはしない 失いたくはない
 
僕は生きて守り続ける
 
守ってくれる あなたを
 
 
 
 
 
 
 
二人手を握って 始めてみた灯火
 
かぎりなく美しく思えた その町で
 
僕達を見て駆け寄る人がいた
 
ずっと追い求めてきたそれは
 
すんなりと僕達を受け入れて
 
懐かしくて 暖かい うろ覚えだった あの愛しさ
 
それは僕の小さな意志に似ている気がした
 
手が強く 固く 握られた
 
その人は俯き 何も話さない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕は初めて涙を流した
 
この地を踏んで初めて
 
嬉しくて 嬉しくて
 
ずっとそこに立って 涙を流し続けた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それは今から八年前 最も新しい伝承の冒頭
 
 
 
 
 
 
 
 

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12.09.11:05

「魂」って知ってる?

一晩で随分設定が変わった気がする
うん、でも、これで全部繋がった気がする

黒幕の裏に黒幕がいて、さらにその裏に黒幕がいる感じ
どうしてこうも規模のでかい話になっちゃうんだろうな
神話好きだから仕方ないことか

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09.04.16:40

懺悔

最期まで私達を愛してくれたあの人は、もう帰ってこない
あんなに忌み嫌われて、避けられて、恐がられて、拒絶されて
それでも一緒にいてくれた
あの人の ぬけがら
死んでしまったあなたのそばは冷たいけれど 虚しいけれど
それがあなたの最期の望み
そう、虚しいだけの、優しいだけの、希望だった

ごめんなさい
ごめんなさい・・・


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