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・・基本有言不実行・戯言駄文録・・・
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01.09.11:52

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  • 01/09/11:52

05.23.04:22

あなたのみつめる、その先まで。

お母さん、死なないで。

お母さん、泣かないで。

あなたの苦しむ姿なんて見たくないよ。

あなたの悲しい顔なんて見たくないよ。

私はあなたの望みが大嫌い。

あなたの理想は、いつだってあなた一人を苦しめる。

私の大好きな人を、どこまででも追い詰める。

止めることも出来ない私は、一体、どうすればいいの?

私は何も知らない。私は何も解らない。

あなたの苦悩も後悔も、悲しい過去も、大切な思い出も。

身体の作りが違うから。見てきた景色が違うから。生命の重さが違うから。愛情の大きさが違うから。

私がお母さんのことを、大好きだって思うのと

あなたが大切な人を大切に思うのと

何が違うのだろう。

大好きじゃだめなの?

でもホントは違うの。好きなんかじゃない。

もっと大きな、大きな想いが、私の中にもあるはずなのよ。

あなたのそれと同じくらい。私の想いも大事なのよ。

私はまだまだ幼い生命。あなたのところに流れ着くのは何時だろう。

でもきっと、その頃には。

あなたの想い、大切に出来るように。

今の私は我が儘で。あなたのことしか愛せないけれど、

いつか必ず。



あなたのみつめる、その先まで




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05.22.06:11

自虐趣味の殺戮者-4-

   

-side AZERO-

 
 
 
よく晴れた日の午後
僕は雷の神殿の前にある電柱の下で、ひっそりと座っていた
気配を消しているため、通り過ぎる人は誰も僕の存在に気付かない
忙しなく出入りする人の流れを遠めに眺めつつ、僕は数日前のことをぼんやりと思い出していた

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つづきはこちら

05.22.06:09

自虐趣味の殺戮者-3-

   

-side METAL-

 


光神にそれとなく促され、一度帰還した先に目に入ったのは敬愛なる主人の無惨な姿であった
私は同行していたレクトと共に、至急主人の蘇生作業を開始した
四肢をバラバラにされ、体内の器官を掻き回され、腕の接合部の関節からは太い骨が抜き出されていた
非情なまでに惨たらしいその姿
真っ赤な血の海に眠る主人の顔は、しかし何処となく穏やかであった

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05.22.06:06

自虐趣味の殺戮者-2-

 

-side DEAR-



祭りというのは悠久の時を生きることを使命として架せられる私達にとって、非常に有意義なものである
暇というのはまことに苦痛だ 大敵以外の何物でもない
仕事みたいなものはあるにはあるのだが、部下の多い神であればあるほど、その数は減っていくことが多い
暇というのは本当にどうにもならない
わざわざ暇つぶしのために雑用仕事をしているものが出てくるくらい、何かして無い限りどうにもならない
だからこそたまのイベントというものは重要なのだ
私は皆のために日々の合間を縫って祭りの計画を立て、日々実行していく
皆が楽しそうに参加している姿を見ることには、確かな嬉しいものがある
今宵の祭りも私が催したものである
三日三晩続く大掛かりな一大イベントであり、
全てと言っていいほどの神々が仕事を放棄させられ、光の領域に集まり大騒ぎをするのだ
だが、この祭りが催される本当の理由を知るものはほとんどいない
何故ならそれは、私一人の、非常に個人的な目的のためだからである
私が生まれた頃から持っている 大きな大きな保護欲が、私にそうすることを決断させるのだ
そう、だから今 私は祭りを抜け出し、大事な人のもとへ独り走っているのだ

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05.22.06:04

自虐趣味の殺戮者-1-

-side SOUD-

 

深夜 俺は目を覚ました
何も音が聞こえない、夜の領域内を賑わす神々は寝静まってしまったのだろうか
いつもはほのかに届く電飾の光が、今日は窓から一つも見当たらない
真っ暗だった 空を見れば月すら出ていない 珍妙な漆黒の夜
閑かと言うより、不気味と言った方がいい
そういえば今日は祭りがあるとレクトがぼやいていた気がする
きっと皆、どこかに集まっているのだろう
モントも弟の付き添いでついていったんだろう それなら月がないのも納得できる
風が無いのも、音が少ないのも、灯りがないのも きっとそのせいだ

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